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2026.06.03
選手インタビュー
「絶対にチャンスは来る」京都紫光クラブのベテランが本気で戦い続ける理由


「絶対ワンチャンスあるねん」——。


仕事や家庭と両立しながら、本気でサッカーに取り組む社会人チーム「京都紫光クラブ」。


今回は、クラブ在籍16年の中田選手、11年の浅野選手、そして大学時代から紫光に関わり、現在5年目を迎える平尾選手にインタビューを実施しました。(MC:出原選手)


なぜ紫光を選び、なぜ今も紫光で本気でサッカーを続けるのか。


仕事や家庭との両立、若手とのポジション争い、一度離れたからこそ気づいたサッカーへの想い、そして紫光というチームへの愛情。


3人が語る、社会人アスリートとしてのリアルに迫ります。


(左から19番浅野裕也、16番平尾剛、14番中田顕斗)


■なぜ紫光を選んだのか


出原:顕斗くんは在籍16年、浅野くんは11年、剛は5年目になります。まずは皆さんが紫光に入ったきっかけを教えてください。


中田:僕は大学を卒業してから、仕事をしながらサッカーをやりたいなと思っていました。その時に立命館の先輩が紫光にいはったので、その人を頼って行ったのがきっかけです。


浅野:俺は前のチームを辞めて、次のチームを探していた時に、当時の紫光の監督が声をかけてくれたのがきっかけです。


平尾:僕は浪人して大学に入った時、紫光にいた兄貴の練習試合を見に行ったんです。
その頃はサッカーがうまくいっていなくて悩んでいた時期だったんですが、その試合で顕斗さんのプレーを見て衝撃を受けました。誰よりも走って、どこにでも顔を出していて、「こういうプレーがしたい!」と思ったのが入団のきっかけです。
昔、吉祥院のグラウンドで顕斗さんとずっとパスコンをやらせてもらったことがあるんですけど、「絶対ずらせへん」って、とんでもない緊張感でした(笑)。


■「仕事・家庭・サッカー」を両立してこその紫光クラブ


出原:皆さんは年齢を重ね、家庭や仕事がありながらも平日の練習をこなし、本気でサッカーを続けています。今もサッカーを続ける理由、その原動力は何ですか?


浅野:小さい頃はプロになりたくて頑張ってたけど、なれなくて。
専門学校を卒業してから、可能性は低くてもセレクションを受けて落ちて、実業団のチームに入ったんです。
そこが関西リーグで2回優勝して、地域決勝や入れ替え戦まで行くようなチームで。そこのOBには工場長になった人もいて、「仕事をしっかりして、サッカーでも結果を残す」のが当たり前の環境でした。
だから、やれば結果は出るっていう実感があるし、紫光でも全国大会に行って「こういう環境で頑張ってるんですよ」っていうのをアピールしたいのが本音ですね。


中田:僕の場合は、単純にサッカーが好きで、上手くなりたいからかな。
あとは純粋に人がいい。歴代のいろんな人がいて、その背中を見てきているから、このクラブ以外でプレーする選択肢は持っていないし、やれるところまでやりたい。
みんなのことを尊敬してるし、一生懸命やってるからこそ、なんとかついていきたいと思っています。


浅野:僕は今まで2回くらい休ませてもらってるけど、「仕事や家庭、サッカーを両立して初めての紫光」やと思ってるんです。それができひんと、俺も紫光でやる必要がないなって。
1回目は家庭との両立がうまくいかなくて休ませてもらったけど、その期間に嫁にも理解してもらいながら折り合いをつけて、またサッカーをやる時間ができたから復帰できたんです。


平尾:僕も「好きやから」っていうのが大きいです。
社会人になって1回サッカーから離れたことが、余計に「好き」を再認識させてくれました。
そんなに順風満帆なサッカー人生じゃなかったですし、同級生がどんどん辞めていく中で、自分が続けていくことで何かあるのかなと思っていました。
でも、顕斗さんや浅野さんの背中を見ているから、他のクラブじゃなくて紫光で頑張りたいって思う。それが大きな原動力になっています。





■絶対にチャンスは来る。その瞬間のために準備する


出原:特にベテランのお二人は僕が入った時から、欠かさず練習後に居残りトレーニングをされており、チーム全員の手本となっています。
年齢が上がってきても高い基準でやり続けられるモチベーションは何ですか?


浅野:大前提として、やっぱり試合に出たいから。
ひと回り以上違う若い奴とやるんやから、やらんと落ちるし勝てへん。
それに、ここに来た時に顕斗が凄まじく居残り練習をやってたんです。
「こいつがやってんのに俺がやらへんかったら」と思って、よりやるようになりましたね。
逆に、顕斗が何もせんと帰ったら「どうしたん?急ぎの用事あんのかな?」と思うくらい(笑)。


中田:僕は高校も大学もほとんど試合に出られなくて、悔しさがあったから人よりはやってきたけど、今もその延長かな。今の若い子らも基準が高いし、上手い選手も増えてきている。
そこについていくためにもやりたいし、「今日頑張って自分の限界まで行ったら、明日ちょっとは変わってるかもしれへん」と思ってやってます。


浅野:それに、ノーチャンスじゃない。絶対どっかでワンチャンスある。
そのチャンスを拾えるようにやってる。もしそこでちゃんと結果を出したら、俺が入れ替わることもある。
やらへんやつにはチャンスは絶対に来ないから、そのチャンスを掴むために今日も動いてる。
ミスったとしても、やってたことが良かったのか悪かったのかが分かるから、積み重ねですよね。これは仕事にも通じると思うし。



平尾:大学の時に一番変われたのは、お二人のようにベクトルを自分に向けつつ、チームにどれだけ還元できるかを行動で示す先輩たちの姿を見たからです。その背中を見て「もっとやらなあかんな」って常に思わされています。


出原:本当に刺激になります。
紫光には若くて能力の高い選手も増えていますが、その中でも長年第一線で戦い続けられている理由は、こうした日々の積み重ねにあるのだと改めて感じました。


■離れたからこそ分かった「サッカーがないと無理」という本音


出原:3人とも一度サッカーから離れた時期がありましたよね。


中田:35歳の時、1回区切りかなと思ってサッカーから離れて、ほかにちょっとやってみたい学びをしたいと思ったんです。
でも、いざ離れてみたら、「サッカーやっぱ、ないと無理やな」って気づいたんよね(笑)。


浅野:顕斗が辞めるって言った時、俺は「いや、絶対戻ってくる」って思ってた(笑)。
LINEで「いつでもポジション空いてるで」って送ったりしてな。
俺自身は、子どもが3人いて家庭との両立が難しかったから休ませてもらった時期があるけど、やっぱり紫光の試合は気になるし、サッカーを辞めるのは無理でしたね。


平尾:僕も社会人になるタイミングで一度離れたからこそ、改めてサッカーが好きやと分かりました。
戻ってきた時も、体制は変わっていたけど、大切にしているものは変わっていなかった。だから、やっぱり今の紫光が好きやなと思いました。


■サッカーの枠を超える成長の場。これからもチームのために。


出原:改めて、社会人チームとしての紫光の良さってどういうところだと思いますか?


浅野:仕事もバラバラで、学生もいれば留学する子もいる。
そういういろんな人が集まって、1つになった時のチーム力が経験できるのが新鮮で、すごい刺激をもらっています。人間関係の面でも経験できるのが紫光の良さですね。


平尾:サッカー以外の、人としての成長の幅を広げてもらえる環境があることですね。
それに「もう1回紫光でサッカーしたい、戻りたい」と思わせてくれる環境があるのは、すごくいいところだと思います。


中田:環境の面で言うと、昔は選手がリーグ運営や会議など、裏方の仕事をすることも多かった。
今はサッカーに集中できる環境を整えてもらっています。
でも、「みんなで協力してやる」っていうサッカー以外の部分を大事にする紫光の良さは、ちゃんと残ってる。
そこは大事にしていかなあかんところやと思います。


出原:今シーズンはメンバーの入れ替わりもありましたが、お二人が背中で示し続けてくれて、剛も行動で示してくれている。チームにとって本当に欠かせない存在だと思っています。


中田:剛の存在はでかいよ。ほんまに周りに気配りしまくってくれてるから。


平尾:それも多分、顕斗さんを見て学んだ部分がめっちゃ大きいですけどね(笑)。




出原:最後に、応援してくれる皆さんへ一言お願いします!


中田:チームのために、もうちょっとサッカー頑張るってくらいかな(笑)。


平尾:サッカーが与えられる影響力ってすごいと思うので、もっといろんな人に紫光を知って、見てほしいです。


浅野:仕事や学業をしながら本気でJを目指しているチームはなかなかないと思います。
最近は応援に来てもらって、試合後に挨拶できるのがすごくありがたいですし、その数をもっと増やせるように頑張っていきたいです。
現状に満足せず、関西リーグで勝つためにもっとやっていきます!


全員:ありがとうございました!





■ 編集後記

中田選手、浅野選手、そして平尾選手の言葉から、「サッカーに対する純粋な愛情」と「妥協なき姿勢」が浮き彫りになりました。仕事や家庭という現実的な責任、年齢や体力という物理的制限と真摯に向き合いながらも、それを決して言い訳にせず、誰よりも高い熱量で練習・自主練に打ち込む姿は、まさに紫光の「熱源」と言えます。 その熱をチーム全員で燃やし、高め、さらに広めていけるよう、これからも挑戦を続けていきます。今後とも、京都紫光クラブへの熱い熱い応援をよろしくお願いいたします。 (広報:亀井)

■ クラブ公式Instagram:https://www.instagram.com/kyotoshikoclub/
■ クラブ公式X(旧Twitter):https://x.com/kyotoshikoclub

2026.05.08
選手インタビュー
「抱き合って喜べる場所」京都紫光クラブの選手が働きながらサッカーを続ける理由


「仕事でどんなに成功しても、抱き合って喜ぶことはない」——。

働きながら本気でサッカーに取り組む社会人チーム「京都紫光クラブ」。

今回は、チームの最前線で活躍する出原選手、髙井選手、吉永選手の3名に、亀井(広報)がMCとしてインタビューを実施しました。 なぜ彼らは大人になっても本気でボールを追い続けるのか。赤裸々な「サッカー観」を語り合います。


(左から10番出原怜・5番吉永陸人・6番髙井大輔)


■仕事では味わえない感情。大人になってもサッカーを続ける理由


亀井: まずは皆さんの「サッカー観」について教えてください。働きながら本気でサッカーをすることの意義って何でしょうか? 

髙井: 結局、サッカー好きやからな。

出原: サッカーが好きなのはもちろんなんですけど、仕事では味わえない感情がサッカーにはあるんです。仕事って、成果を出しても嬉しさを自分の中で完結させることが多いと思っていて。でもサッカーは、勝った瞬間にみんなで感情を爆発させられる。抱き合って喜んだり、悔しがったり、感情をむき出しにできるんです。大人になると、そういう瞬間って本当に減るじゃないですか。だからこそ、自分にとってサッカーは、熱くなれる数少ない場所なんだと思います。



吉永: 僕も大前提としてサッカーが大好きです。みんなで一つの方向に向かって何かを追求することが好きなんです。実際に働いてみて感じるのは、会社だと部署で働いていても結局は個人で動いている感覚があって。みんなで同じ方向を向いてプレーすることが大好きです。

 髙井: サッカーがあって当たり前の生活をしてきているから、もう生活の一部ですね。どうせやるからには全力で、やれる環境下の中で最大限を尽くしたいと思ってやっています。



■プロの夢からの転換。一度離れたからこそ気づいた「本気の価値」


亀井: これまで「しんどいな」「サッカーやめたいな」と思ったことはなかったんですか? 

髙井: 俺はないですね。過去に怪我が原因でドイツから帰国することになったけど、そのおかげで紫光に入ることになったから良かったと思っているし、「なるようになる」というスタンスでやってきています。

出原: 僕は大学を卒業して社会人になってからの2年間、会社内でのサッカーやフットサルしかやっていない時期がありました。大学卒業後は燃え尽きてもうガチのサッカーはいいと思っていたけど、でもその2年で物足りなさを感じて、「やっぱり俺、本気でやるサッカーが好きやな」って再確認できた。あとは、家族や会社の方々からの応援は本当に大きいです。試合を観に来てくれたり、「頑張ってこい」って送り出してもらえたり。そういう支えがあるから、もっと頑張ろうって思える。自分一人では続けられていないと思います。

吉永: 僕は大学4年の時に、本気で辞めたいと思ってました。大学4年の最初、試合に出られなくなってプロの道を諦めた。プロになるためにサッカーをやっていたから、諦めた先に、何が残るんやろって。でも、結局、みんなでやるサッカーが楽しくて立ち直りました。



亀井:プロを諦めることになって、就職することになったのは「逃げ」の選択とされることが多いと思う。実際その立場になってどんな葛藤があった?

吉永:三年の冬に就活を始めたんだけど。自己分析する中で、プロになった先に何がしたいのかが明確でなかった。それなら、一般的な道・会社に勤めてその中で自分の目指すべきものが見つけられればいいと思ったかな。

■京都紫光クラブの強み。「仕事とサッカーの両立」を体現する先輩たちの背中


亀井: 自分の選んだ仕事に働きながらでも真剣にサッカーに向き合える場所としての「京都紫光クラブ」はどうですか? 

吉永: 「サッカーとキャリア両方で1000万稼ぐ」という赤倉さん(京都紫光クラブ代表)の話に共感しました。そういう人が増えたら楽しそうだなと。それに、紫光のベテランの人たちが真剣にやってる姿を見ると、自分もやらないとって思います。

 出原: けんとさんや浅野さんのようなベテランの存在は本当にでかいです。彼らが一番努力しているし、その存在がチームとして大きい。紫光は人間性も良くて、「なんやこいつ」みたいな人がいない、マジで良いチームですよ。 

髙井: 人間性が素晴らしい。顕斗くんや浅野さんはじめ、歴代の紫光の方々が長年築き上げてこられたものだと思います。ビジョンについては、先を見すぎるよりも、今年は府リーグで優勝して、関西リーグに戻るという明確な目標がある。一つ一つの目標に向き合って、目の前のことを頑張るカタチでやりたいですね。



亀井:本当に良いチームなので、この素敵さをより多くの人に知ってもらいたいですね。

出原: 発信していくことと、あとは選手が周りの人に価値を伝えていくこと。SNSも徐々に増えてるし。

髙井:地道な作業や。YouTubeとかやってみる?(笑)


■ 最後に一言


亀井: 最後に、一言お願いします。

吉永:週末は宇多野ビッグボーイ敷地内でクレープしてます。「べるちゃんのクレープ屋さん」是非来てください!



出原:僕が担当しているワコールのメンズインナー「BROS by Wacoalmen 」もよろしくお願いします(笑)。本当に良いのでみんなに履いてほしい!大輔君(髙井選手)はプレーを見てもらうのが一番!

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髙井: みんな、ぜひ試合を見に来て! ほんまに見に来てください!

素敵なお話をありがとうございました!!


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